どうも、はじめましての人ははじめまして。hechiMa(@hechiMastar)です。私は音楽全般を趣味にしています。ギター、DTM、機材紹介等、趣味全開の記事になってしまうと思いますが、できるだけわかりやすい記事を心がけますので、以後どうぞよろしくお願いします。
早速ですが、自分のギターサウンドに少しマンネリしてきたあなた、ギターの改造に興味はありませんか?
というわけで今回からしばらくは、私が所有しているギターであるジャズマスターの改造備忘録をお届けします。第1回は電装パーツの仕組みと配線(ボリューム、トーン、DPDT)の解説です。皆様の参考になれば幸いです。
改造はあくまで自己責任でよろしくお願いします!
はんだ付け等、少し危険が伴う作業も出てくるので安全には十分ご注意ください。
アッセンブリとは?
ギターの改造にもいろいろあると思いますが、今回私が行うのはアッセンブリの改造です。アッセンブリとは、エレキギターにおける電装パーツをまとめた部分の総称のこと。要は、音(の元となる電気信号)が通る部分のことです。
ジャズマスターのアッセンブリを構成するパーツは主に以下の7つ。
- ピックアップ
- ピックアップセレクター(トグルスイッチ)
- ボリューム用ポット
- トーン用ポット
- コンデンサ
- プリセットスイッチ(DPDT)
- アウトプットジャック
これらを配線材でつなぎ、半田で固定することでアッセンブリは成り立っています。つまりはパーツの少ないシンプルな電気回路なのです!各パーツの仕組みが分かれば、おのずと配線の仕組みが見えてきます。
今回はこれらの中でも少し構造が分かりにくいボリューム、トーン、DPDTの仕組みを解説します。それでは参りましょう!
(※以後ピックアップのことをPUと表記します)
ボリュームの仕組み
ボリュームは、音量を減衰させるためのパーツです。しかしその中身は、ただの可変抵抗器(ポット)にすぎません。ポットの構造は以下の画像で説明されます。
ノブを回すことで②の位置が変化し、①に対する②の(③に対する②の)抵抗値が変化します。これを以下のような配線に組み込むことでボリュームとして機能します。
すごく単純な仕組みだとわかっていただけたかと思います。上の図の例で言うと、シャフトを
という動作となっています。
上図は一例ですので、①を出力、②を入力 としても構いません。他にも様々なパターンが考えられますので、配線の際の半田付けのしやすさを優先していただければと思います。
トーンの仕組み
トーンは、高音域を減衰させるためのパーツです。回路はポットとコンデンサで構成されます。コンデンサは高音成分のみを通すという特性を持っていますから、その特性を活用してボリュームでは”音量”を逃がしていたところを、トーンでは”高音成分のみ”を逃がすというわけです。
具体的な配線は以下になります。つなぎ方を分かりやすくするためにボリュームも記載しています。
上の図を見れば分かる通り、トーンはボリュームと並列に接続されます。 こうすることで、ボリュームに入っていく音に対し、高音成分のみを減衰させることができます。具体的には、シャフトを
という動作をします。
ポット自体の構造が分からなくなった人は、先述のこちらをご確認ください。なお、トーンの配線には“コンデンサをボリュームポットの①番からトーンポットの①番との間に配置する”というパターンもあります。どちらのパターンで配線するかは半田付けのしやすさで決めていただいて構いません。以下がその配線図です。
DPDTの動作
DPDTとはDouble Pole Double Throwの略です。日本語では「2回路2接点」と言われる、スイッチの1つの規格のことです。ジャズマスターではプリセットスイッチに使われています。他にも、コイルタップ等、様々な使い道があるのでその動作を解説します。下のような図で説明されます。
左が回路図、右が実際のDPDTの例になります。端子番号は図のように対応しています。見ていただければわかる通り、一つのノブで二つのスイッチが切り替えられるということです。これをうまく使うことで、プリセットスイッチなどに応用できます。具体的な配線は次回以降の記事でお届けする予定です。
まとめ
今回はボリューム、トーン、DPDTの解説をしていきました。初めての方にも分かるようできるだけ丁寧に解説してきたつもりですが、いかがだったでしょうか?今回の記事を通して、さらにギターを好きになり、興味を持っていただけたなら幸いです。
次回はポットのカスタマイズについて詳しく解説します。興味があればそちらも是非ご覧ください。次回もお楽しみに!
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