どうも、hechiMa(@hechiMastar)です。今回は初めてのファズ制作2回目ということで、ケース加工について解説します!初めてですのでクオリティはお察し……ですが私のような初心者が気を付けるべき部分、コツなども含めて解説していきます!それではいきましょう!
準備物
それでは準備物から参りましょう。以下にリストに挙げます。
- アルミケース
- 電動ドリルドライバー
- ステップドリル
- センターポンチ
- ハンマー
- 段ボール
- 土台
- 作業手袋
- バリ取りリーマー
それぞれリンク付きで簡単に解説します。
アルミケース
穴を空けるケースが無ければ話になりません。このケースは前回の記事でご紹介したキットに付属していたアルミケースです。詳細は分かりませんが、おそらく“HAMMOND / 1590B”だと思われます。こちらはエフェクター自作におけるド定番のケースで、多数のコピー品が出回っています。今回使用したケースが本家かどうかは分かりませんが、規格は同じであるため皆さんも参考にしてもらえばいいと思います。
電動ドリルドライバー
購入したのは“DINSHARE / JC-102”です。工具選びの際に初心者の多くが一番悩むのが電動ドリルドライバーだと思います。ですので、ここでhechiMaが実際に作業を行ってみて感じた、電動ドリルに必要なポイントをご紹介します。
- 最大穴あけ能力(金属)が10mmと強力
- キーレスドリルチャック
- 電源がバッテリー式
ケースはアルミといえど金属。穴あけをするにはそれなりに強力なドリルが必要です。ケースの厚みは2mm程しかありませんが、余裕をもって10mmの穴あけ能力を持つドリルを選びました。こうすることで穴あけに余計な力が要らなくなるので、労力削減にもなります。
ドリルチャックとは、ドリルビットをドリルに固定するための部品のことです。円軸・六角軸両方のビットを固定できます。また、キーレスだと手で回して簡単に固定できます。
電源方式については、断然バッテリー式をお勧めします。コードの長さを気にしながら作業するなんてもってのほかです。ケース1つ分の穴あけにはそこまで時間がかかりませんので、1回の充電で十分作業を終えることができます。
そしてこちらの電動ドリルはバッグやビットなどがセットになっているので、すぐにでも作業を始めることができます。有名メーカー品より価格も手ごろですし、お勧めです。
ステップドリル
こちらは電動ドリルで開けた穴を広げるために使うドリルビットの1種です。“NESHEXST / 六角軸 ステップドリル”を購入しました。前述した電動ドリルセットに付属の金属用ドリルビットの最大直径は6mm。しかし今回取り付ける3PDTスイッチの直径は12mm。これでは取り付けができないので、穴を広げる必要があります。この際活躍するのが、ステップドリルというわけです。
他サイトでは穴あけの際、リーマーを使うことがほとんどなのですが、やはり手作業より電動工具を使った方がスピーディーかつ綺麗に作業できます。こちらのステップドリルは4mm-20mmの範囲で2mmずつ穴を広げていくことができるため、汎用性が高く、お勧めです。
センターポンチ
購入したのは、“Mokuba / E6100”です。こちらは穴あけの際、ドリルで穴を空ける場所を事前に凹ませて跡を付けておくための工具です。この作業をしておかないと、金属用ドリルビットは滑りやすいため、穴を空ける場所がずれてしまいます。何度も行う作業なので先端がつぶれない、耐久性の高いものを選びましょう。
ハンマー
こちらはセリアで購入しました。センターポンチを打つために使います。金属製のものを選びました。直接アルミケースに手を加えるものではないので、100均に売られているもので十分だと思います。
段ボール
こちらは、作業スペースを作るためのものです。穴あけを行うときは、必ず段ボールの中で作業します。ケースのアルミ片が飛び散ってしまうためです。段ボールの中で作業することで、後の片づけが格段に楽になります。通販で届いた段ボールなどを流用し、隙間をテープで埋めておきましょう。
土台
こちらはコーナンで購入しました。“焼桐ブロック”という木材を選びました。穴あけの際、ドリルがケースを貫通した瞬間、勢い余って突き抜けてしまうことがあります。そうなった時に、床を保護するために使います。必ずこの土台の上で穴あけを行うようにしましょう。
作業手袋
購入したのは、“ACE / AG7822”です。hechiMaは手がすごく小さいので女性用Sサイズを選びました。安全のために、必ず装着してドリルを使いましょう。
バリ取りリーマー
ステップドリルの解説の際、リーマーはお勧めしないと言いましたが、ドリルではバリが残ってしまうことがあります。それを、こちらのバリ取りリーマーを使って取り除きます。前回までの記事でご紹介している“UID / バリ取り回転リーマー”を使いました。
ケース加工に必要な準備物は以上になります。全て揃えるとなるといい値段しますが、頻繁に買い替えるものではないので、お金が貯まったら迷わず購入しましょう。
実際に穴あけを行う
それでは作業に参りましょう。
印を付ける
まずは、穴を空ける部分に印を付けます。上の写真のように、シャーペンで十字を書きましょう。写真では上部のみになっていますが、ジャックを配置する側面部にも忘れず印を付けましょう。穴あけ位置は、実際に部品をあてがって決めました。これを適当に決めてしまったことが、今回の制作における失敗点の1つとなってくるのですが、それはまた後で。
穴を空ける直径も、このタイミングで確認しておきましょう。部品の直径を測ってメモしておいてください。ポットに必要な直径は8mm程ですが、ジャック類や3PDTは直径が大きいです。
センターポンチで凹ませる
次に、先ほどシャーペンで印を付けた箇所を、センターポンチを用いて凹ませます。これがずれてしまうと、当然穴を空ける場所もずれてしまいます。慎重に作業しましょう。
下穴を空ける
それではいよいよ穴を空けていきます。最初は、一番細いドリルビットを使って下穴を空けます。hechiMaが購入したドリルセットには3・4・5・6mmの金属用ドリルビットが付属していたので、当然3mmのものを使います。ですが、できれば最初は1mmのドリルビットを使って下穴を空けるとよいでしょう。ドリルビットが太いほど、センターポンチで凹ませた部分から,ずれてしまう原因になるためです。実際hechiMaも1mmほどずれてしまいました。
穴を広げる
下穴を空けられたら、だんだんドリルビットを太くしていきましょう。少しずつ太くしていったほうが、穴あけにかかるトルクを小さくできます。hechiMaはステップドリルを使うので、2mmずつ穴を広げていくことになります。ステップドリルは急激に穴を広げるので、かかるトルクが非常に大きく、扱いが難しいです。左手で頑張って固定しましょう。また、変速機能がついているドリルの場合、高速にした方がトルクが小さくなります。上手に扱っていきましょう。
それでは、事前にメモしておいたサイズまでそれぞれ穴を広げましょう。
バリ取り&確認
ここまでできたら、実際に部品を穴に通してみて確認を行いましょう。あと少しで部品が通らないということがあれば、リーマーで穴を広げます。無事部品がすべて通れば、穴の淵や尖っている部分などをリーマーで削って丸めましょう。
穴あけ完了
こうして穴あけ完了です。お疲れ様でした。最終的に上の写真のようになりました。右上の穴がLED用の穴です。少し広げ過ぎてしまいました。また、アルミケース中段、横並びで二つ穴が空いていると思いますが、高さが少しずれてしまっています。下穴を空ける際のドリルビットが太かったことが原因です。今度の穴あけの際は1mmのドリルビットを使おうと思います。
このようにアラは見られますが、初心者にしては及第点を出せたのではないでしょうか。初めての穴あけでしたが1時間ほどで作業を終えることができました。時短も目指していこうと思います。もちろん片付けは忘れずに行ってくださいね。
最後に
今回は、ケース加工について解説しました。きれいに穴を空けるためのコツは、下穴の位置をずらさないこと、穴を広げる間隔をできるだけ小さくすることだと感じました。すこしずつ技術を上げられたらなと思います。
次回はケース塗装についてお届けします。お楽しみに。
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