どうも、hechiMa(@hechiMastar)です。諸事情により、今回から隔週更新とさせていただいています。さて、初めてのファズ制作も第3回ということで、そろそろ中間地点です。今回はケース塗装を行います。塗装に関してもかなり失敗してしまいましたが、その失敗談も含めてお届けします。それではいきましょう!
作業手順
まずは塗装における作業手順を紹介します。
- やすりがけする
- ケースを洗い、汚れを落として乾燥させる
- 下地を吹き付ける
- カラーを吹き付ける
- クリアを吹き付ける
やすりがけは主に目立った傷や汚れを無くすために行います。次に洗剤で洗って、干して水分を完全に落としてから、スプレーを吹き付けましょう。「下地⇒カラー⇒クリア」という順番は絶対厳守です。でないとうまく塗装をすることができません。
準備物について
塗装の際の作業手順が分かったら、次に必要な準備物について紹介します。
- アルミケース
- 紙やすり
- 中性洗剤
- 下地用スプレー
- カラースプレー
- クリアスプレー
- 土台
- 竹串
- ゴム手袋
- 作業ブース
それぞれ簡単に解説していきます。
アルミケース
前回の記事でも行った、穴あけ加工後のアルミケースを用意します。事前に穴あけ加工を行っておくのは、塗装してから穴あけをすると作業の際に塗装がはがれてしまう可能性が高いからです。
紙やすり
アルミケースの目立った汚れや傷を無くすために使います。購入したのは、“ダイソー / 金属用耐水サンドペーパー”です。アルミを削るとかなり削りカスが出るので、水を流しながらやすりがけを行います。そのため耐水のサンドペーパーを選びましょう。ダイソーのもので十分だと思いますよ。
中性洗剤
やすりがけの際に出た削りカスや、皮脂を洗い流すために使います。購入したのは、“花王 / キュキュット”です。身近な中性洗剤と言えば食器用洗剤でしょう。近場のドラッグストアで購入しました。
下地用スプレー
塗料の発色・食いつき等を良くするために、最初に吹き付けるスプレーです。購入したのは“SOFT99 / ボデーペン8003”です。こちらは「プラサフ」という種類の下地材で、塗料と下地部分の接着力を強くするプライマーと、下地の傷を埋めるサフェーサーを組み合わせたものです。通常の下地用スプレーよりも大きな効果が見込めるので選びました。
カラースプレー
こちらがメインの色(見せたい色)を吹き付けるためのスプレーです。購入したのは“タミヤ / TS-23 ライトブルー”です。ラベルデザインのときにまた紹介するのですが、今回はエフェクター上面にキャラクターのイラストを載せるので、そのキャラクターに合う色を選びました。
クリアスプレー
カラースプレーで吹き付けた塗料を上から保護し、ツヤを出すためのスプレーです。購入したのは”GSIクレオス / Mr.スーパークリア― B513″です。エフェクターは踏んだり蹴ったり(はしませんが)激しく扱うことが多いため、クリアスプレーを塗って塗装をしっかり保護します。
土台
スプレーを吹く際に竹串を使って空中にアルミケースを固定するために使います。購入したのは“ダイソー / 発泡ブロック”です。今回塗装するのはケース1個分だけですのでこのサイズのもので十分ですが、2個以上の塗装を同時に行う際は、ビッグブロックを選びましょう。
竹串
一方を先述の発砲ブロックに、もう一方をアルミケースの角の穴に刺すために使います。購入したのは“ダイソー / 竹串 12cm 200本”です。さすが天下のダイソー、長さも豊富な品ぞろえがあります。しかしこれ以上の竹串が長いと固定の際、不安定になりますので、12cmのものを選びましょう。
ゴム手袋
アルミケースを洗った後、素手で触ってはせっかく落とした皮脂がまた付いてしまいます。ですのでゴム手袋をつけて対策しましょう。購入したものが何かは覚えていませんが、hechiMaは手が小さいのでSサイズであることは確かです。かわいいでしょ?(圧)
作業ブース
こちらは前回の記事でも紹介したような、段ボールの作業ブースです。塗装の際は周囲に塗料をまき散らすので、奥行きは大きめに設定しました。作業スペース周辺を汚さないために、必ず用意しましょう。
ケース塗装に必要な準備物は以上になります。アルミケース1つ分の塗装では、今回紹介したスプレー全てを使い切ることはありません。あと1つぐらいなら塗装できそうですので、もったいぶらずに買い揃えましょう。
やすりがけをする
それでは作業に参りましょう。
中目でやする
まずはやすりがけから始めます。使う番手は#240と#400です。紙やすりでは中目に分類される番手ですね。エフェクター塗装において、鏡面仕上げにする目的以外では細目や超細目を使う必要はありません。むしろスプレーの食いつきのためにも中目までに留めておくべきです。
当然ですが、目の荒い#240から使っていきます。上の写真のように、水で流しながらやすりがけをしていきましょう。ここでのポイントは、同じ方向にやすることです。写真では縦方向です。こうすることで、最終的な仕上がりがきれいになります。
ケースの角は
アルミケースの角など、やするのが難しいところは、上の写真のように行うとやすりやすいです。ただ、平面を削るにはやはりサンダーなどの工具が欲しいと感じました。手作業は疲れますからね。今度の制作では使ってみようと思います。
やすりがけの目安は
#240で全体的にやすったら、#400を使って整えていきましょう。やすりがけをどこまで行うかについてですが、あまり神経質になってはいけません。あくまで目的は、塗装では隠せない大きな汚れや傷を無くすこと。まんべんなくやすりがけ出来たら、次の作業に入りましょう。上の写真でもやすりすぎていますね。
中性洗剤で洗う
やすりがけが終わったら、中性洗剤で油脂を落としていきましょう。もちろん手袋を着用します。しっかり泡立てて界面活性剤に思いを馳せながら洗い流しましょう。
乾燥させる
洗い流し終わったら、ケースを土台にセットしてしっかりと乾燥させましょう。この際もゴム手袋の装着をお忘れなく。写真のように設置すると空気の通りもよいのでお勧めです。完全に水気が無くなるまで放置しましょう。hechiMaは待てずにティッシュで吹いてしまったため、ついたゴミが今でも残っています。つい時短してしまいたくなりますがぐっと我慢して待ちましょう。
スプレー塗装する
それではいよいよ本題のスプレー塗装に入っていきます。
下地を吹き付ける
先述の通り、下地にはプラサフを吹き付けます。なお、スプレー全般の使用の前には、必ずスプレー缶を振るようにしましょう。
30cmぐらいの距離を取って吹き付けます。均一の厚さで吹き付けるために「ケースの外側で吹き始める ⇒ 横移動 ⇒ ケースの外側で吹き終わる」というように行います。これはカラーでもクリアでも変わりません。土台を回転させながら、すべての面を上記の手順で塗装していきます。
複数回に分けて吹き付けるので、1つの面においては1度の塗装につき片道1回までとしましょう。1度目を吹いたら、1時間待ってから2度目を吹いてください。hechiMaは2回吹きました。
これが下地の吹き付けを終えた状態です。きれいな灰色になりました。これだけでもかなり塗装をしている感じが出るのでテンション上がります。
カラーを吹き付ける
それではメインのカラー塗装に入りましょう。
プラサフと同様にしっかりとスプレー缶を振ってから吹き付けましょう。メインとなる色ですので、下地よりも慎重に作業しましょう。再度ですが「1度の塗装につき片道1回まで」を厳守してください。重ね塗りをするなら毎回間隔をしっかり開けましょう。hechiMaは1時間あけて4回吹き付けました。
カラー塗装が終わりました。上の写真のように仕上がりました。少し欲張り、「1度の塗装につき片道1回まで」を破って1往復してしまったため、垂れている箇所があります。ですがおおむねきれいに塗装できました。透き通るような水色がグッドです。
クリアを吹き付ける
最後に、仕上げのクリアスプレーを吹き付けていきます。
今までと同様に、30cmほど離れて吹いていきます。「1度の塗装につき片道1回まで」はここにおいても健在です。また、光沢はクリアスプレーを使って出していくものなので、回数を重ねるようにしましょう。hechiMaは1時間の間隔をあけながら3回吹き付けました。
さて、光沢は出てきたでしょうか?上の写真では伝わりにくいですが、かなり煌めいてくるはずです。そうして満足のいく見た目になったら、クリアスプレーの吹き付けは終了です。
そして、ここからはひたすら乾燥させます。素手で触っても指紋がつかなくなるまで待ちます。目安は3日間です。1週間は待った方がいいといったような記事も見かけましたが、冬場にも関わらず3日間放置したところ指紋はつかなかったので特に問題ないと思います。
塗装作業終了!
お疲れさまでした。塗装作業はこれにて終了です。と言ってもラベルを貼った上にもう一度クリアスプレーを吹くのでまだ外観は完成していないのですが、既に十分満足のいく見た目になりました。水色がキラキラに輝いていてすごく好きな色です。少し塗装ムラができてしまったけどやってよかった。
最後に
今回はケースの塗装についての記事をお届けしました。大事なことをまとめておきます。
- 塗装の手順は「下地⇒カラー⇒クリア」
- スプレーを吹くときは「ケースの外側で吹き始める ⇒ 横移動 ⇒ ケースの外側で吹き終わる」
- 「1度の塗装につき片道1回まで」を厳守する
- 1時間おきに複数回に分けて塗装する
以上を守っていただければ、綺麗に塗装することが可能です。hechiMaも今度の制作ではさらに綺麗に塗装できるよう精進します。
次回は回路についてお届けします。お楽しみに。
hechiMaのYouTubeチャンネルでは、弾いてみた動画、TAB譜動画を発信しています。
気になった方はぜひご覧の上、チャンネル登録をよろしくお願いします!
コメントを残す