お待たせしました!お待たせしすぎたのかもしれません(笑)。以前、iPadシリーズの記事でお約束したSurface Pro 8 のレビュー、やっと公約を果たせる時がやってまいりました(遅くなったのは許してください)。
昨年2021年の11月1日に発売されたマイクロソフト(Microsoft)のSurface Pro 8 ですが、世間から遅れること一か月、昨年12月に私Sarada-Sanもしっかり手に入れました!というわけで今回の記事では、Surface Pro 8 を2カ月程度使用してきた感想とともにレビューしていきたいと思います。
この発表からも分かるように、今回ご紹介するSurface Pro 8 はSurface Proシリーズでは久々の大幅アップデートがなされた機種で、ディスプレイも含めた外観の変更やWindows 11標準搭載など重要な変更点も多くなっています。すでに購入を検討されている方や、Surfaceが気になっている皆さんも、今回のアップデート内容に注目しながらご覧いただければと思います。それではさっそく行ってみましょう~
Surface Pro 8 のスペックとラインナップ
Surface Pro 8 のスペックとラインナップの紹介に入りましょう。今回のSurface Pro 8 がカタログスペックの面でどれだけ進化したのか、また購入するにあたって知っておくべきポイントにも注目です。
便利な機能にも注目!気になるスペックは?
まず最初は気になるスペックから見ていきましょう。Surface Proシリーズはもともと処理性能というよりも軽量、薄型で多機能など使い勝手を重視している印象なので、そういった観点でご覧いただけると今回の進化が分かりやすいと思います。
スペックについてまとめると以下の通りです。主なポイントをピックアップしてお伝えしていますので、さらに細かく知りたいという方はMicrosoftのホームページも併せてご確認ください。こうして改めて見ると、まさに大幅アップデートと言った感じですね。特にディスプレイやI/Oポート、加えて独自機能の進化などは使い勝手や快適性の向上に大きく貢献していると感じます。
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- チップ
- Core i5-1135G7 / Core i7-1185G7 搭載
- 4コア/8スレッド
- インテル Iris Xe グラフィックス
(EU数*は i5-1135G7 80基 / Core i7-1185G7 96基)
- メモリ
- 8/16/32 GB から選択可能
- LPDDR4X-4266メモリ採用
- ストレージ
- 128GB/256GB/512GB/1TB から選択可能
- 128GB/256GB(M.2 Type 2230)は取り外し可能
- micro SD カードスロットなし
- カラー
- プラチナ/グラファイト から選択可能
- グラファイトは i5/8GB/256GB と i7/16GB/256GB のみ
- ディスプレイ
- 画面サイズ 13インチ
- アスペクト比 3:2
- 解像度 2880 x 1920 ピクセル (267ppi)
- 120Hzリフレッシュレート (設定で変更可能)
- タッチ操作対応 (10点マルチタッチ)
- カメラ&オーディオ
- 5.0MP フロントカメラ (FHD)
- 10.0 MP リアカメラ (4K)
- Windows Hello 顔認証対応
- 内臓マイク搭載
- ステレオスピーカー搭載 (Dolby Atmos 対応)
- I/Oポート・端子
- USB 4.0/Thunderbolt 4 搭載 USB-C x 2
- 3.5mm ヘッドフォン ジャック
- Surface Connect ポート x 1
- Surface タイプ カバー ポート
- バッテリー
- 最大 16 時間 (通常使用時)
- バッテリー容量 51.5Wh (最小50.2Wh)
- ワイヤレス機能
- Wi-Fi 6 (802.11ax) 対応
- Bluetooth 5.1
- サイズ・重量
- 高さ x 幅 x 奥行 → 287 x 208 x 9.3 (mm)
- 重量 → 891 g
- その他
- Intel Evo プラットフォーム 認証
(ストレージ128GBモデルを除く) - Surface Pro Signatureキーボード対応
- Surface スリム ペン 2 対応
(充電式, 4096段階 筆圧感知, 傾き検知, 触覚フィードバック ) - Microsoft Office Home & Business 2021 付属
(法人・教育向けモデルは付属なし)
- Intel Evo プラットフォーム 認証
*EU数のEUはExecution Units(実行ユニット)の頭文字をとった略称
あなたの欲しい構成は?選べるラインナップ
続いてお伝えしたいのがSurface Pro 8 のラインナップです。Surface Pro 8 は選択可能なCPU、メモリ/ストレージ容量の組み合わせが決まっているのでその点について下の表にまとめてみました(法人向けの構成は除く)。購入をご検討されている方は自分が求める構成があるか確認していただければと思います。
メモリー容量\CPU | Core i5-1135G7 | Core i7-1185G7 |
---|---|---|
8GB | 128GB/256GB/512GB | – |
16GB | 256GB | 256GB/512GB/1TB |
32GB | – | 1TB |
値段 | 148280円~(193380円) | 215380円~(325380円) |
こうして表を見ていただくと分かると思いますが、比較的需要が多いであろうi5/16GBの構成では512GBや1TBのストレージが選べなくなっています。また、今回から本体裏側にあったmicro SDカードスロットも廃止されているため、ストレージの選択肢と拡張性の面では多少難ありといった感じでしょうか。
ひょっとするとMicrosoftとしてはOneDrive、もしくはUSB 4.0/Thunderbolt 4ポートを生かして外付けSSDを使ってほしいということなのかもしれません。とはいえモバイルルーターや外付けSSDを一緒に持ち歩くのは少々面倒なので、もしお金に余裕があってストレージ容量が欲しいという方は上位のi7搭載モデルを狙ってみるのもありかもしれませんね。
新生Surface Pro 8 の使い勝手は如何に!?
さて、ここまではカタログスペックのお話をしてきましたが、これ以降は筆者がSurface Pro 8 を購入後、2カ月ほど使ったうえでのレビューとなります。
Surface Pro 4 から前モデルSurface Pro 7(+)までほとんど仕様変更がなかったSurface Pro シリーズ。待望の刷新で実際どれだけの進化を遂げているのか実際に使ってみたうえでお伝えしたいと思います。
外観とファーストインプレッション
まず最初に開封したときの外観の感想とファーストインプレッションをご紹介しましょう。今回、筆者が購入したのは以下の構成。
- CPU:Intel Core i5 1135G7
- メモリ:16GB
- ストレージ:256GB
予算とバランスを考慮してCPUはCore i5、メモリは16GBを選択。ストレージは当面使える容量といざというとき交換・増設が可能な点を加味して256GBを選択しました。ちなみに個人の見解では最近のソフトの動作条件を見るとメモリ8GBは少し心許ないと思うので、予算に余裕がある方はメモリ16GBのモデルがおすすめです。
例えば、後ほど紹介するSurface スリム ペン 2 を使ったイラスト制作を考えている方の場合、レイヤーを多数重ねたり、ブラウザで資料を見ながら、といった作業を想定するならメモリは16GB以上はほぼ必須かと思います。
というわけで、話を戻しますと筆者が購入した構成はいわゆる中間グレード。一般的な作業や仕事で使う上では実用的な構成です。また、上位の構成を選ぶ方や下位の構成を選ぶ方にとっても参考になるスペックかと思います。なお、純正アクセサリーはSurface Pro SignatureキーボードとSurface スリム ペン 2 のセットを購入しました。
ではまず、パッケージと外観の感想から。パッケージは一般的な箱ですが、そこそこの値段ということもあって丈夫です。また、本体には紙製のフィルムが巻かれていました。これが最近流行りのいわゆるエコな梱包というやつかもしれません。
そして外観はというと、ぱっと見いつものSurface、、、、。ですがしっかりと見るとモデルチェンジ相応の進化を遂げています。従来の直線を基調としたデザインはそのままに側面はより丸みを帯びた形状に変化しており、抱えた際や手に持ったときにより馴染みやすくなったと感じました。
また、今回からディスプレイが13インチとなり、従来の12.3インチから大型化していますが、横のベゼルが細くなったこともあって横方向は5mm短く、縦方向は7mm長くなった程度と、従来のモデルからサイズの変化はさほど感じません。厚さは0.8mm増しましたが、感覚的に分かる差ではなく、むしろベゼルが細くなったことも相まって全体的にすっきりした印象になりました。
一方で気になったのは重さです。Surface Pro 7 の場合、Core i5搭載モデルは本体のみで775 g 、冷却ファンがついたCore i7搭載モデルでも790 gとPCとしてはかなり軽量でした。しかしSurface Pro 8 からは全モデルに冷却ファンを採用、さらに筐体素材がマグネシウム合金からアルミニウムに変更になったこともあってか重量は891g(全構成共通)と重くなっています。
冷却が強化されたことはパフォーマンスの上ではうれしい変更ですし、他の機能もより充実したことを考えると致し方ないとは思いますが、Surface Pro 7 と比べて100 g 以上重くなっているため、気になる人は気になる変化かもしれません。
とはいえノートPCとしてみれば依然軽量な部類で、鞄に入れて持ち運ぶ分には大した差は感じないと思います。加えて、タブレットして持った際も手に馴染む側面形状のおかげでさほどストレスは感じませんし、Surfaceの魅力でもある堅牢性と質感の高さも健在。電源ボタンと音量ボタンが横に移動したこともあって両手で持った時の操作感や質感はむしろ向上したと言えるでしょう。
多機能かつ勿論基本もしっかり ~堅実な使用感~
それでは続いて、Surface Pro 8 を実際に約2カ月間使ってみての使用感をお伝えしたいと思います。先に結論から申しますと、多機能でありながら大きな欠点のない堅実な使用感のPCといった印象で、「荷物は増やしたくないけれど、出先でも様々な機能が必要」という方にとっては非常に良い選択肢になるのではないかと感じました。
具体的にはタブレットとしても使える本体設計に加え、後述の純正アクセサリーやタッチ操作/120Hz表示対応のディスプレイ、Windows Hello (顔認証)など多彩な機能を持ちながら、扱いやすいスペックと堅牢性も備えており、さらには最近のノートPCのトレンドであるWi-Fi 6やUSB 4.0/Thunderbolt 4にも対応するなど押さえるべきところをしっかり押さえている点が評価できます。
また、こういった部分に”対応しているだけ”というノートPCも多い中、すべての機能を実際に使ってみても快適で不具合が出にくく、完成度が高いという点も評価できます。これは流石Windowsの生みの親、Microsoft純正といったところでしょうか。
同様にパフォーマンスも必要十分といった感じで、ハイスペックとはいえないまでも、やはりIntel Evo プラットフォームの認証を受けているだけあって動作は快適。実際、作業中にカクつきを感じることも無く、カタログ通りの性能を引き出せていると言えるでしょう。
なお、こう言ってしまうと欠点がないようですが、先述のストレージの選択肢が少ない点や重量が増した点、USBポートがType-Cのみになっている点など少々気になる部分もあります。ですが、総じてメリットに比べると軽微な範囲に収まっているというのが2カ月ほど使ってみての感想です。
ではここからは写真を交えながら本体を見ていきましょう。ちなみに筆者は、非光沢タイプの保護フィルムを画面に貼っていますが、本来の画面は光沢のあるタイプで表面はガラスになっています。
デザインは見ての通り直線的でいたってシンプル。今どきの派手なデザインのノートPCは性能が良くてもビジネスシーンや教育現場では浮いてしまうことも多いため、個人的に華美でないデザインには好感が持てます。
サイズは写真の通りA4ノートとB5ノートの中間で、実際に長期間使用してみてもやはりちょうどいいサイズ感に感じました。ノ-トPCは書類などと一緒の鞄に入れて持ち運ぶことが多いと思うので、普段使っている鞄に難なく収まるサイズは多くのユーザーにとって魅力的なのではないでしょうか。
I/Oポート類は3.5mm ヘッドフォン ジャックを除いて右側面に集中。一方のボタン類は左右に分けられました。従来は本体上側面に電源ボタンと音量ボタンが並んでいたため、音量を変えようとして画面をロックしてしまった!ということもしばしば、、、、。これはSurface Proシリーズユーザーなら分かるであろう地味にうれしい変更点です。
Surface Proシリーズは代々キックスタンドスタイルを採用しており、最近では他社製品でも同様のスタイルを見かけるようになりましたが、構造上強度に不安があるものも少なくありません。実際、筆者が昔使っていた初代Surface Proは経年劣化でヒンジ部の欠陥が発生してしまいましたが、モデルチェンジごとに改善され、今ではかなり強度が高くなっています。
また、付属の充電器(ACアダプタ)は十分な長さを確保。近年は充電器までコストカットが及んでいるのか極端にケーブルが短いことも多く、充電器が使いにくいという落とし穴があったりしますが、Surface Pro 8 の場合は一般的な長さです。ちなみにSurfaceユーザーにはおなじみのUSB-Aポートもついており、データ転送はできませんがスマホの充電に使えたりと何気に便利です。
加えて一般的な充電器より頑丈でケーブルもさらさらしているので通常使用で断線することが少なく、万が一充電器が断線した場合でもType-Cポートから充電/給電ができる(65W以上のType-C充電器推奨)というのもいいですね。なお、充電器のボックス部分とコンセントをつなぐケーブルは汎用のメガネプラグのものになっています。
付加価値も忘れない!純正アクセサリーの魅力
続いて純正アクセサリーと共に使用した上での感想をお伝えしていきましょう。Surfaceシリーズは本体の機能だけでなく純正アクササリーと組み合わせたときの利便性も魅力的です。純正のアクササリーを購入するか迷っている方も是非参考にしていただければと思います。
筆者が購入したのはSurface Pro SignatureキーボードとSurface スリム ペン 2 のセットで、カラーはアイスブルー。カラーはほかにもポピーレッド、プラチナ、ブラックがありますが、ペンについては黒色のみとなっています。価格は以下の通りです。
- Surface Pro Signatureキーボード:21890円
- Surface スリム ペン 2:15950円
- キーボード-ペン セット:33660円
見ての通りそこそこのお値段がしますが、キーボードとペンのセットを購入すると単体購入よりも少しお安くなります。どちらかだけを買って後から買い足すというのもアリですが、どちらも購入予定の方はセットでそろえることをおすすめします。
ここで一つ注意が必要なのが、本体との接点の形状が従来モデルと異なるという点です。同型の接点を採用したSurface Pro X Signatureキーボードであれば使用することができますが、Surface Pro 7(+)までのタイプカバーキーボードは使用できないので購入予定の方はお気を付けください。というわけで、まずは外観から見ていきましょう。
キーの配列とキーストロークはどちらも一般的で、比較的使いやすいキーボードだと感じました。最近のノートPCの中には英字配列のキーボードを無理やり日本語配列にしたものあったりするので標準的でシンプルな配列はうれしいですね。もちろんFnキーやWindowsキーもあるのでショートカットを多用する方も不便はないでしょう。
Surface Proシリーズのキーボードは薄型でキーボード裏面と机の間に空間がができる構造になっているため、タイピング時のたわみを心配する方もいますが、中に補強用の板が入っているので個人的にはタイピングに不自由を感じたことはありません。
また、トラックパッドについても値段相応のクオリティーで、他のノートPCと比較しても精度は高い方だと感じました。実際にマウスが使えない場面で使ってみても、十分な広さがあるため全く不自由は感じませんでした。
キーボードの上側にはペンを収納するスペースがあり、使わないときはここに入れておくと充電されます。従来のSurface ペンは電池式で本体側面に引っ付けるタイプでしたが、新設計になったことで電池交換もいらずペンもなくしにくくなりました。ペンを取り出すときにも窪みとの間に指先が入る隙間があるため簡単に取り出すことができます。
なおペンの収納部は多少分厚くはなっていますが、物が引っかかるほどではないので個人的には気になりません。ちなみに従来のSurface ペンも変わらず使うことができるので、従来のペンのほうが好みという方もお使いいただけます(ただし本体側面には引っ付かない)。
Surface スリム ペン 2 本体はその名の通り薄型で、一見持ちにくいようにも見えますが、面があることにより、握った時にも安定してくれます。筆者も初見時は従来のペンのほうが持ちやすそうに思いましたが、実際に握ってみると軽量でバランスも良いため感触は良好です。
従来のSurface ペンや他社製品では一度勢いがつくと転がって行ってしまうことも多いため、個人的には案外平たいペンもありかなと感じました。とはいえ癖のある形状であることは間違いないので、どうしても気になるという方はキーボードの操作感と合わせて家電量販店等で試してみても良いと思います。
また、個人的にSurface ペンの売りだと感じているのは機能の豊富さです。画像を見ての通り、Surface スリム ペン 2 には握った時の親指の位置とペンの頭の部分にそれぞれサイドボタンとショートカットボタンがあります。サイドボタンでは右クリックやツールの切り替え等が可能で、ショートカットボタンにはクリック、ダブルクリック、長押しにそれぞれ機能を割り当てることができます。
さらに、ペンの頭の部分には消しゴム機能がついているので、ペンで何かを書いているときに間違えてしまってもペンの頭の部分でなぞるだけで消すことができます。いちいち面倒なツールの切り替えをしなくても消しゴムが使えるというのは何気に便利です。
他社の製品でもショートカットボタンがついたものはたくさんありますが、ここまで多機能なペンは珍しいと思います。Surface ペンさえあればマウスがなくても直感的な操作が可能ですし、うまく使いこなせれば作業効率も上がるので、これだけでもキーボードと一緒にそろえる価値は十分にあると思います。
そしてペンとして最も重要な書き心地はというと、これが筆者も驚いたことにかなり進化しており、従来のペンや他社のものと比較しても書きやすいと感じられる仕上がりでした。
まず驚いたのは視差の小ささです。上の画像を見ていただくと、かなり傾けた状態でも視差が小さいことが分かると思います。正直言うと視差の大きさが分かりやすいように、あえて視差が出やすい条件で撮影してみたのですが、予想以上に視差が小さくペンとディスプレイが触れた場所にちょうど線が引けています。
また、追従性についても順当に進化しており、Surface Pro 8 と組み合わせると120Hzのディスプレイもあってか従来より滑らかに感じられます。ここに関しては本体のスペックにも依存すると考えられるのでペンだけの進化とは言えないかもしれませんが、違和感やストレスを感じない書き心地になったと思います。
筆者は以前までSurface Pro 4 を使用していたため、従来のSurface ペンも長く使ってきましたが、視差と追従性の面ではあと一歩といった感じで多少違和感がありました。そのイメージのままSurface スリム ペン 2 を使ったわけですが、予想の上をいく進化を感じられる結果となりました。
https://www.microsoft.com/ja-jp/d/surface-pro-8/8qwcrtq8v8xg?activetab=pivot:overviewtab より引用(2022/2/20)
それでは最後に、Surface スリム ペン 2 の目玉機能である「誘導信号」機能についても少しご紹介したいと思います。この「誘導信号」機能は今回から採用された機能でSurface Pro 8 との組み合わせで使用することができます(Surface Laptop Studioでも利用可能)。端的に言えば、物を書いているときには手に書いている感触を伝えてくれたり、ペンでタッチした際には振動を返してくれるという機能です。
これも他社ではまだあまり例のない機能で、実用的かは置いておいて面白い機能だと思います。実際の感覚はというと、厚紙のような少しザラっとした紙に書いているような感じで、デジタルペン特有のツルツルした感触よりも書いていることを実感できます。同様にタッチの際の振動も操作しているという感覚があって面白いです。個人的には手で書いてメモを取るのが楽しくなりますし、物珍しさもあってメモに書いた内容が思い出しやすいのでアリかなと思います(笑)。
一応設定から「誘導信号」はオフにできるので、気に入らないという方や今まで通りでいいという方は切っておくこともできます。ですが、面白い機能ではあると思うので是非一度使ってみてください。ちなみに筆者はオンにして使っています(笑)。
まとめ ~アクセサリーとセットなら買い!~
ここまで記事をお読みいただきありがとうございます。今回のSurface Pro 8 は久々の大幅アップデートということで、期待値の上がるプロモーションがなされていました。事実、カタログスペックの上でも順当進化しており、筆者もそれを見て購入を決めたわけです。
ですが、開封前の時点でCore i5/メモリ16GB搭載モデルが純正アクセサリー合わせて約20万円と、最近のノートPCやWindowsタブレットと比較して割高ということで、正直言うと他の選択肢でもよいのではと思っていました。しかし、実際使ってみて一転、カタログスペックをフル活用できる完成度と魅力的な機能を備えており、結論を言えば買ってよかったと感じました。
ただ発売から3カ月以上経った現在では、次世代である第12世代Alder Lakeを搭載したノートPCが市場投入され始めており(Surface Pro 8 は第11世代Tiger Lake搭載)、CPUの世代という面ではもう既に型落ちになっています。つまり、性能重視でSurface Pro 8 を購入するのは正直間違いということです。
よって、Surface Pro 8 を買って後悔しない方というのは性能以外の項目も重要視する方だと言えます。例えば、性能は軽い動画編集や画像編集ができる程度でよく、それ以外の使い勝手や機能を重視するような学生さんやビジネスマンには向いていると思います。逆に映像/音楽系の学校に通う学生さんや、そういったジャンルの仕事をされる方にはほぼ確実にスペック不足でしょう(スペック重視ならSurface Laptop Studioの方がおすすめ)。
また、Surface Pro 8 のメリットはアクセサリーとセットで発揮される部分も多いため、本体のみを購入しても値段の割には有効活用できないと思います。もし購入を検討されている方であれば純正アクセサリーをセットで購入されることをおすすめします。
というわけで、Surface Pro 8 のレビューまとめとしては
- Surface Pro 8 は質実剛健かつ多機能なモバイルPC!
- 使い勝手の面では優位性 大!
- 快適で必要十分な性能、ただし性能重視で買うものではない
- 買うなら純正アクセサリーもセットがおすすめ!
といった感じです。今回の記事がSurfaceシリーズやSurface Pro 8 が気になっている方の参考になればうれしいです。総合的に見て満足度の高い製品であることは間違いないのでもし気に入ったら是非購入を検討されてみてはいかがでしょうか。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。当サイトでは様々なジャンルの記事を発信しておりますので、よろしければ他の記事もご覧いただけると非常にうれしいです。感想やご意見等は「#WithKOSEN」でツイートお待ちしています。ではまた~
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